ジャパンオープン4日目~6日目 タカマツペア、二度目の地元優勝!

火曜日から行われているジャパンオープン。4日目~6日目は各種目の準々決勝~決勝が行われました。

今大会では3種目で日本勢の決勝進出と、非常に優秀な成績を収めました。そのなかでも、タカマツペアは優勝を果たし、日本のファンを沸かせてくれました。決勝は韓国のキム・ハナ、コン・ヒヨンペア。キム・ハナはミックスで世界ランク1位だったのでよく知っていましたが、コン・ヒヨン選手は始めて聞く名前なので非常に驚きました。予選から破竹の勢いで勝ちあがってきた韓国の二人でしたがやはりそこはタカマツペア。世界ランク1位の意地を見せ、二人を退けました。一時期世界ランク1位転落の危機にあったタカマツペアでしたが、今大会の優勝のおかげで危機は免れそうです。しかし、次回のデンマークオープンの昨年の成績は優勝。ポイントが大きく落ちる可能性があるのでまだまだ油断は禁物です。

男子ダブルスの井上金子ペアはインドネシアのギデオン・スカムルジョペアと対戦。初めてのスーパーシリーズ決勝となった井上金子ペア。第1ゲームはインドネシアペアの猛攻を受け、あっさりやられてしまいましたが第2ゲームは少し実力を見せられたような印象でした。まだまだ井上金子ペアは若いのでこれからどんどん成長していってほしいですね。ギデオン・スカムルジョペアは天敵だったボー・モゲンセンペアを倒し、久しぶりのスーパーシリーズ優勝を果たしました。男子ダブルスで今一番魅力的なプレーをする二人なのでどこまで彼らが頑張ってくれるか楽しみです。

ミックスダブルスは予選から勝ち上がった日本の保木廣田ペアが登場。中国若手のワン・ファンペアと対戦。非常に勢いのあった保木廣田ペアでしたが、トップランカーの中国ペアにあっさりやられてしまいました。中国の二人は若手ながらプレイが丁寧でなかなか有効な攻撃を続けられない部分があったように思います。しかし、組んでそこまで時間が経っていないであろう状況でここまで勝ち上がった保木廣田選手は素晴らしいです!日本のミックスダブルスは他種目に比べてそこまでレベルが高くないのでこれを機に、どんどん強くなっていってほしいです。

女子シングルスは前年チャンピオンのヘ・ビンジャオ選手とリオ五輪金メダリストのカロリーナ・マリン選手の試合でした。昨年はマリン選手は出場していなかったのでヘ・ビンジャオ選手とどのような戦いを繰り広げるのか非常に楽しみでした。第1ゲームは点差のつかないぎりぎりの展開を見せていましたが、第2ゲームはマリン選手が圧倒し、そのまま大差で勝利しました。マリン選手はリオ五輪以降、タイトルを取っていなかったので久しぶりの優勝でした。強豪選手はアジアが中心のバドミントン界でスペインの様なヨーロッパの選手は貴重です。バドミントンを世界的にメジャーにするためにも彼女にはどんどん大会で活躍して欲しいです。

決勝最終試合の男子シングルスは世界チャンピオンのアクセルセン選手と今大会7回目の優勝を狙うリー・チョンウェイ選手の試合。試合内容は若手のパワーとベテランのテクニックが両方見られるいい試合でした。第1ゲームはアクセルセン選手が、第2ゲームはチョンウェイ選手が持ち味を見せる展開でしたが、ファイナルゲームはリー・チョンウェイ選手の疲労のためか、大差でアクセルセン選手が奪い、優勝を決めました。これでアクセルセン選手は来週以降の世界ランク1位が決定。ピーターゲード選手以来となるデンマークの世界ランク1位選手になります。

来年から更にハイランクな大会になることが決まったジャパンオープン。賞金総額は最低でも70万ドル以上になり、来年は更にレベルの高い大会になることが期待されます。来年の状況がどうなるかは分かりませんが、地元日本としては今年と変わらずに勝ち上がって欲しいですね。

次回のスーパーシリーズはデンマークオープン。童話で有名なハンス・クリスチャン・アンデルセンの故郷でもあるオーデンセの町で開催されます。デンマークオープンはスーパーシリーズプレミアなので今大会以上の激戦が予想されます。日本選手には地元だけでなく、世界でもどんどん活躍して欲しいです。