スポンサーリンク
今週から遂にオリンピックレースが始まりました。男子シングルスでは計38人の選手が出場権を獲得できます。
男子シングルスは台湾などの一部の国は問題なく代表が決まりそうですが、多くの国では出場権の争いが発生しそうです。
日本は桃田賢斗選手が1番手を決めるでしょうが、2番手は出場権の争いがあるでしょう。2番手を争うのは現在世界ランク10位の西本拳太選手と同じく11位の常山幹太選手。ランキングの推移を見ると常山選手が今年2月から一気にランキングを上げてきています。
このままの勢いで常山選手が成長を続ければ西本選手を追い越してオリンピックの出場権を得るかもしれません。しかし、西本選手も現在24歳で十分な伸び代を残しており、どちらが出場権を得るかを予測するのは難しそうです。
中国も日本同様2番手争いがポイントになるでしょう。現在の中国選手の世界ランキングは上から順にシー・ユーチー選手、チェン・ロン選手、リン・ダン選手となっています。
リン・ダン選手のロンドン、リオ両オリンピックを見てみると、オリンピック直後は大会出場数を減らすためにランキングが大幅に下がりますが、オリンピックレース開始時にはランキングを戻しています。ロンドンもリオもオリンピックレース開始時は世界ランク2位に付けていますが、今回は12位からのスタートで、今までよりも不利な状態にあります。12位だといきなりシード選手と当たる可能性もあり、思うようにポイントが獲れない可能性が出てきます。更に、ランクの低い大会でも優勝を逃すこともあり、リン・ダン選手も以前の様には上手くいかなくなっている様子です。
それに対してチェン・ロン選手は現在30歳。ポイントも特に問題なく安定してポイントが稼げると思われます。
リン・ダン選手のオリンピック5回出場も見てみたいですが、現状を見るに、チェン・ロン選手が2番手になる可能性の方が高いと思われます。
インドも2番手争いが予想される国の一つです。
1番手はおそらくキダンビ・スリカンス選手ですが、2番手はインド選手のランキングの不安定さもあり、予測は難しそうです。
現在スリカンス選手に次ぐのは15位のサミール・ヴェルマ選手、20位のサイ・B・プラニース選手。ヴェルマ選手は比較的安定した活躍を見せる選手ですが、プラニース選手はランキングが12位まで上がることもありますが、28位まで落ちることあるなど、活躍に波があります。平均を見ればヴェルマ選手でしょうが、プラニース選手が波に乗ればオリンピック出場の可能性もありそうです。
タイは複数出場規定の境界にいる選手がいるため、その動向が気になります。
タイの選手は世界ランクの高い順にコーシット・ペトプラダブ選手、カンタフォン・ワンチャロン選手、シットコム・タマシン選手と並んでいます。3人の現在のランクはそれぞれ18位、19位、25位。もし3人が更にランクを上げて、16位以内に入ることが出来れば出場枠を2つ確保できます。タイは国内の出場権争いだけでなく、ランキング自体の上昇も重要な、少し変わった局面を迎えることになりました。
マレーシアもタイと同じような問題が起きています。
現在のマレーシアは上からリー・ジージア選手、ダレン・リュー選手と並んでいます。二人のランキングはそれぞれ21位、24位であり、これだけを考えれば2人の争いとなるでしょうが、ここにはほぼ間違いなくリー・チョンウェイ選手が絡んできます。リー・チョンウェイ選手の復帰時期は不明瞭ですが、以前の実力を取り戻して復帰したとなると高確率でトップ10には入ってくるでしょう。そうすると、上記2選手は16位以内に入る、かつ国内の出場枠争いに勝つ必要が出てきます。この争いは、最近のリー・ジージア選手の活躍やダレン・リュー選手の年齢を考えるとリー・ジージア選手に軍配が上がるのではないでしょうか?
スポンサーリンク