スディルマン杯8日目  中国が11回目の優勝を達成しました!

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日曜日から行われているスディルマン杯。
8日目は決勝が行われました。

日本がまだ獲得していないビッグタイトル、スディルマン杯。日本は史上最高とも思える布陣でこの大会に挑みましたが、中国には0-3のストレートで敗れ、残念ながら優勝を手にすることはできませんでした。
しかし、数字の上ではストレート負けでしたが、試合の内容を見るに中国に対していい戦いをしている場面も見られました。

男子ダブルスでは遠藤渡辺ペアが世界王者のリ・ジュンフィ、リュー・ユーチェンペアと対戦。
第1ゲームでは自慢の守備で中国の二人の猛攻に真っ向から立ち向かいました。
非常に拮抗した展開が続きましたが、リ・リューペアの攻撃が僅かに上回り、第1ゲームは21-18でリ・リューペアが奪いました。
第2ゲームは遠藤渡辺ペアの守備がこれまでのようにうまくいかなくなり、リ・リューペアが圧倒。21-10で試合を決めました。
リ・リューペアはもともと攻撃力の高いペアですが、最近はカットなども混ぜてくるようになっており、ますます厄介な相手になってきています。五輪までに各国がどのような対策を練ってくるのか気になります。

女子シングルスは山口茜選手とチェン・ユーフェイ選手が対戦。
この試合はかなりの好勝負を見せていました。試合では両選手がそれぞれの持ち味をいかんなく発揮。更に、どちらの選手もいつも以上の気迫と執念を見せ、非常に厳しい球にも追いついてラリーを続けていました。
結果は17-21 21-16 21-17でチェン・ユーフェイ選手の勝利。ここで中国は優勝に王手をかけました。

全体の勝敗が0-2という追い込まれた場面で登場したのは桃田賢斗選手!対戦相手は中国の1番手のシー・ユーチー選手でした。直接の対戦成績で勝っており、更に実力でも桃田選手が勝っているという状況ではありましたが、ここで大きな波乱が起きました。
第1ゲームは桃田選手が珍しく、序盤から積極的なプレーを見せてシー・ユーチー選手に主導権を握らせず、21-15でゲームを奪いました。桃田選手のここ最近の対戦から、このままストレートで勝つか、第2ゲームで相手の体力を奪ってファイナルで勝利するかと思っていましたが、ここからシー・ユーチー選手が覚醒!とてつもない精度のショットを幾度となく繰り出し、桃田選手を圧倒しました!得点も第2ゲームは21-5、ファイナルゲームは21-11と、驚異的というほかない強さを見せつけました。
開催地が中国であることや、シー・ユーチー選手が連戦でなかったことなど、有利な要素はありましたが、ここまでの差が付くとはだれが予想できたでしょうか!?あまりに衝撃的な試合展開に開いた口が塞がりませんでした。

中国はこれで2015年以来11度目の優勝を果たしました!
スディルマン杯は不思議な大会で、これまで優勝したことがあるのは中国、韓国、インドネシアの3か国のみ。優勝国が非常に偏った大会です。歴史が比較的浅いこともありますが、個人的には今後もっと色々な地域の国が優勝してくれるようになって欲しいと思います。
今一番新たな優勝国に近いのは日本だと思います。再来年の開催時にはもっと強くなって、今度こそ優勝する瞬間を見せて欲しいと思います。

スディルマン杯は今までのランキングポイントによって獲得ポイントが決まるので、試合に参加したほぼすべての選手はランキングポイントが上がります。
桃田選手は現在108800ポイントですが、今回の参加で110000を突破する予定です。ランキングポイントが110000を超えているのは他にはミックスダブルスのチェン・シーウェイ、ファン・ヤチョンペアのみ!いかに圧倒的で安定した強さを見せているのかがわかりますね!
女子ダブルスの永原松本ペアも100000ポイントにかなり近づきます。7月のインドネシアオープンで優勝すれば、このポイントに到達することが出来ます。
ランキングポイントが高ければ多少成績不振が続いてもランキングが維持できるので、個人戦では非常に有利になります。最終的には五輪のシードも決まるので、選手の方々には頑張って好成績を重ねて高ランクを維持して欲しい所です。

試合結果はこちら

 

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